飲食店・再来店・案内の日の決め方

飲食店で2回目の来店が
増えないとき、常連の来店間隔から
案内の日を決める方法

地図や口コミで、初めて来てくれる人はいる。けれど、その人たちが2回目に来ない。足りないのは案内の回数ではなく、案内を置く日が、自店のお客さまの動きに合っているかかもしれません。

先に結論。案内を増やす前に、いま通ってくれている常連10人の「1回目から2回目までの日数」を書き出し、真ん中の値を出します。その2〜3日手前に、案内を1通だけ置き、2回目に来た人数を数えます。日数は自店の記録から決めるので、他店の数字や一般論に合わせません。

この記事は、来店のあとの「また来てもらう」段の話です。地図で見つけてもらう段は、MEOが上がらないときの切り分け方にまとめています。割引の金額や、価格の話には触れません。

原因の見立て

新規は来るのに、2回目が増えないのはなぜですか?

案内の回数や内容より、案内が届く日が、お客さまの「また行こうか」と思う頃と合っているかで、2回目の来店が分かれます。

飲食店の再来店は、新メニューや季節の案内を増やせば伸びる、と考えがちです。けれど、案内を送るのが早すぎれば、まだ印象が残っているうちに知らせが来て、特別な理由にならずに流れます。遅すぎれば、お客さまはもう別の店に行っています。

つまり、2回目が増えないとき、先に見るのは案内の中身ではなく、案内を置く日です。そして、その日は、他の店の数字ではなく、自店の常連が実際に2回目に来た日数から決められます。

お客さまの動き

2回目の前に、お客さまは何を決めていますか?

お客さまの動きは、①会計のとき ②帰ってから ③また行こうか、と思う頃の3つに分けて見ます。

表の右の列が、各場面で店ができることです。案内を置く場所は、③だけです。

場面お客さまが決めていること店ができること
①会計のときまた来るかどうかを、帰る前になんとなく決めている次に変わるもの(新メニュー・季節の品)を1つ口頭で伝える。LINEへの登録をお願いする
②帰ってから味や居心地の印象が、少しずつ薄れていくこの時期に案内は送らない。印象が残っているうちは、送る理由がない
③また行こうか、と思う頃行くかどうか、他の店と比べて決める来店間隔の真ん中の値の2〜3日手前に、店からの知らせを1通だけ置く

②に案内を送らないのは、お客さまがまだ印象を持っている間は、知らせが特別な理由にならないためです。①の口頭の一言とLINEへの登録のお願いは、③の案内を届けるための準備にあたります。

自店の来店間隔が、まだ分からないとき

レジや予約の記録の見方から一緒に整理し、案内を置く日を決めるところまでお手伝いします。

自店の来店間隔から、案内の日を一緒に決める→

日の決め方

案内を置く日は、どう決めますか?

常連10人の1回目から2回目までの日数を小さい順に並べ、真ん中の値を出します。

レジの記録や予約台帳、LINEの登録日から、いま通ってくれている10人を選び、初めて来た日と2回目に来た日の間が何日だったかを書きます。名前は要りません。下の表の数字は読み方を示すための例です。

常連1回目から2回目までの日数
Aさん(例)9日
Bさん(例)14日
Cさん(例)14日
Dさん(例)16日
Eさん(例)18日
Fさん(例)21日
Gさん(例)23日
Hさん(例)28日
Iさん(例)35日
Jさん(例)42日

※ 表の数字は例で、実際の店の評価ではありません。

10個を小さい順に並べ、5番目と6番目の平均が真ん中の値です。この例では、5番目が18日、6番目が21日なので、真ん中の値は19.5日です。案内を置く日は、その2〜3日手前の17日ごろになります。

2回目の来店までの日数と、案内を置く日 横一本の日付の線の上に、初来店の日、案内を置く日、2回目の来店の目安の日を並べた図。真ん中の値が19.5日の例では、その2〜3日手前の17日ごろに案内を1通だけ置く。 案内は、2回目が来そうな日の手前に1通だけ置きます 初来店0日 案内を1通17日ごろ 2回目の目安真ん中の値=19.5日(例) ※ 数字は読み方を示すための例で、実際の店の数字ではありません。
案内の日は勘ではなく、自店の常連が実際に2回目に来た日数から決めます。

昼と夜、平日と週末で客層が大きく違う店は、分けて出します。分けた結果、日数が2倍以上離れていたら、案内も分けて置きます。

打ち手

日を決めたあと、何から手を付けますか?

日を決めたら、案内を1つだけ置き、真ん中の値の2倍の期間は形を変えません。

日を決めると、案内の文面も、送る時間帯も、写真も直したくなります。けれど、一度に変えると、2回目が増えても、どの変更が効いたのか分かりません。順番は次の通りです。

  1. 真ん中の値を出す。10人に満たない開店まもない店は、いる分だけで出し、人数が増えたら出し直す
  2. 案内を1つだけにする。新メニューか季節の品か、店からの知らせを1つ選ぶ。値引きに頼らず、何が変わったかを書く
  3. 真ん中の値の2〜3日手前に、1通だけ置く。1回の来店につき1通にして、通数を増やす前に、1通で2回目が動くかを見る
  4. 真ん中の値の2倍の期間、形を変えない。最低でも4週は続ける。案内を受け取れた初来店のお客さまのうち、2回目に来た人数を数える

⚠ 注意が2つあります。案内を届けられるのは、LINEに登録してくれたお客さまだけです。登録していない人の2回目は、この方法で動かした結果と言えないので、分けて数えます。もう1つ、この方法で2回目が増えると約束できるものはありません。点検は、案内を置く日を決める材料を得るためのものです。

送る前の確認

案内を送る前に、何を確認しますか?

届ける範囲・期間や数の表示・料理の説明の3つを、送る前に確認します。

  • 届ける範囲は、登録時に同意を得た内容にとどめる。登録のときに伝えた内容(新メニューや季節の案内など)を超える知らせは送りません
  • 「期間限定」「先着」などは、実際のとおりに書く。実際と違う期間や数を書くと、お客さまに誤った印象を与えます
  • 食材や料理の効果を断定しない。「体に良い」「健康になる」など、根拠を示せない言い方は避け、使った食材や調理法などの事実を書きます

⚠ 実際と違う印象を与える表示は、景品表示法で問題になることがあります。「残りわずか」のような言い方も、実際の状況に合わせて書きます。

地図で見つけてもらう部分はGoogleマップ集客(MEO)、来店したお客さまに知らせを届ける部分はLINE(再来店)にまとめています。飲食店の全体の進め方は飲食店の集客・運用にあります。

ご相談の前に

来店間隔の点検の、よくあるご質問

来店間隔は、何人分を出せばよいですか?
まず10人です。10人に満たない開店まもない店は、いる分だけで出し、人数が増えたら出し直します。人数が少ないと、1人の偏りで値が動くため、決めた日は目安として扱います。
案内に、割引やクーポンは付けたほうがよいですか?
この記事では扱いません。まず、新メニューや季節の案内など、店からの知らせだけで2回目が動くかを見ます。割引を付ける場合は、期間や条件を実際のとおりに書き、実際と違う印象を与えないようにします。
LINEに登録していないお客さまは、どう数えますか?
案内を届けられた人と、届けられなかった人を分けて数えます。登録していない人の2回目は、この方法で動かした結果と言えません。まず、会計のときに登録をお願いする流れを整えるのが先です。
来店間隔が長い店(月1回以下)でも、同じ方法でよいですか?
同じ方法です。真ん中の値が長ければ、見る期間も長くなります。2倍の期間を見るので、真ん中の値が60日の店なら、結果を見るまでに約4か月かかります。その間は案内の形を変えません。
案内は何通まで送ってよいですか?
この方法では、1人の1回の来店につき1通だけです。通数を増やす前に、1通で2回目が動くかを見ます。配信は、登録時に同意を得た内容の範囲にとどめます。
居酒屋でもカフェでも、同じ見方でよいですか?
同じ見方です。業態が違っても、2回目に来るまでの日数が分かれば、その手前に案内を置けます。ただし、昼と夜、平日と週末で客層が違う店は、分けて出します。

このページの根拠にした一次情報

この記事を書いた人

守屋 大地|Knotlas(ノットラス)代表

飲食店をはじめ、地域のお店のWeb集客を支援しています。Googleマップの口コミが集まる流れと、公式LINEでの新メニューや季節のご案内を整えて、地図で見つけてもらってから、また来てもらうまでをつなぎます。公式LINEなど集客に使うシステムを自社で作っているので、中身と結果が画面で見えます。最終的には、オーナーご自身で集客が回る仕組みになるまで伴走します。 運営者情報

自店の来店間隔から、案内の日を一緒に決める

レジや予約の記録の見方から整理し、案内を置く日を決めるところまで、あわせてお伝えします。

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