整体・鍼灸・電話の取りこぼし・数え方

整体院・鍼灸院で施術中の電話に
出られないとき、取りこぼした予約を
1週間で数える方法

施術中は手を止められない。電話が鳴っても出られず、あとで見ると不在着信が残っている。足りないのは電話の本数ではなく、出られなかった連絡が、そのあと予約になったのか、ならなかったのかの数かもしれません。

先に結論。受け皿を増やす前に、1週間だけ「出られなかった連絡」を時間帯ごとに書き出し、折り返しまでの時間と、予約につながったかを足します。そのうえで、いちばん多い時間帯に、受け皿を1つだけ置き、4週間、予約につながった割合を見ます。時間帯は自院の記録から決めるので、他院の数字や一般論に合わせません。

この記事は、問い合わせを受けたあとの「予約まで届ける」段の話です。地図で見つけてもらう段は、MEOが上がらないときの切り分け方にまとめています。価格や、予約が増えるという約束には触れません。

原因の見立て

施術中に出られなかった連絡は、そのあとどうなっていますか?

電話に出る体制より先に、出られなかった連絡が、折り返せたのか、予約になったのかを見ます。

一人または少人数で回している整体院・鍼灸院では、施術中に電話へ出られない時間が毎日あります。そこで「受付を雇う」「電話番を決める」と考える前に、まず何件が取りこぼしになっているのかを知らないと、手を打つ場所が決まりません。

つまり、予約が入らないとき、先に見るのは電話の本数ではなく、出られなかった連絡のその後です。そして、その数は他院の話ではなく、自院の1週間の記録から数えられます。

相手の動き

出られなかった連絡のあと、相手は何を決めていますか?

相手の動きは、①かけたが出ない ②折り返しを待つ ③折り返しが遅れたの3つに分けて見ます。

表の右の列が、各場面で院ができることです。数える場所は、②と③です。

場面相手が決めていること院ができること
①かけたが出ないときまだ迷っている。もう一度かけるか、別の院を見るかを決める電話に出られない時間帯を、予約ページやLINEの案内として見せられるようにしておく
②折り返しを待つとき連絡が来るまでの間に、ほかの院も見ている可能性がある折り返しの目安時間を決める。2時間以内に折り返せたかを記録する
③折り返しが遅れたとき予約の気持ちが冷める、または別の院に決める遅れた連絡は、予約になったかどうかを分けて数える

①は、電話に出られない時間があること自体を直す話ではありません。出られない時間があっても、別の入り口へ案内できる形にしておく、という考え方です。②と③の記録が、受け皿を置く場所を決める材料になります。

自院の取りこぼしが、まだ分からないとき

記録の取り方から一緒に整理し、受け皿を置く場所を決めるところまでお手伝いします。

自院の取りこぼしから、受け皿の場所を一緒に決める→

数え方

取りこぼしは、どう数えますか?

1週間、出られなかった連絡を日付・時間帯・手段・折り返しまでの時間・予約になったかの5つで1行ずつ書きます。

施術のあと、その日のうちに紙かメモに書けば足ります。相手の名前や電話番号は書きません。下の表の数字は読み方を示すための例です。

日付時間帯手段折り返しまでその後
月曜(例)午前電話2時間以内予約になった
月曜(例)夕方電話折り返せなかったならなかった
火曜(例)昼メッセージ2時間以内予約になった
水曜(例)夕方電話2時間より後ならなかった
水曜(例)夕方電話折り返せなかったならなかった
木曜(例)夜メッセージ2時間以内予約になった
金曜(例)夕方電話2時間より後予約になった
土曜(例)午前電話折り返せなかったならなかった

※ 表の数字は例で、実際の院の評価ではありません。

この例では、8件のうち、予約になったのは4件、ならなかったのは4件です。予約にならなかった4件は、いずれも折り返せなかったか、2時間より後でした。時間帯で見ると、夕方が4件でいちばん多くなっています。

時間帯ごとの、出られなかった連絡の数 午前2件、昼1件、夕方4件、夜1件の例を並べた棒の図。夕方がいちばん多いので、受け皿は夕方に1つだけ置く。 受け皿は、出られなかった連絡がいちばん多い時間帯に1つだけ置きます 2件午前 1件昼 4件夕方 1件夜 ※ 数字は読み方を示すための例で、実際の院の数字ではありません。
置く場所は勘ではなく、自院の1週間で出られなかった連絡の数から決めます。

昼休みを取る院と取らない院、予約が前日に入る院と当日に入る院では、多い時間帯が違います。他院の数字をそのまま当てはめず、自院の1週間の記録で決めます。

打ち手

数えたあと、何から手を付けますか?

数えたら、いちばん多い時間帯に受け皿を1つだけ置き、4週間は形を変えません。

数えると、留守電も自動応答もネット予約も、いっぺんに足したくなります。けれど、一度に変えると、予約が増えても、どれが効いたのか分かりません。順番は次の通りです。

  1. 1週間、書き出す。施術のあと、その日のうちに1行ずつ。相手の名前や電話番号は書かない
  2. 折り返しまでの時間と、予約になったかを足す。2時間以内か、それ以降か、折り返せなかったかの3つに分ける
  3. いちばん多い時間帯に、受け皿を1つだけ置く。予約ページかLINEへの案内を、留守電か不在時の自動応答のどちらか1つにする
  4. 次の4週、同じ表で数え直す。出られなかった連絡のうち、予約につながった割合が、前の1週間と比べてどう動いたかを見る

⚠ 注意が2つあります。1週間の記録は、その週の連絡の多さに左右されます。1週間で決めた場所は目安として扱い、4週の数え直しで確かめます。もう1つ、この方法で予約が増えると約束できるものはありません。点検は、受け皿を置く場所を決める材料を得るためのものです。

置く前の確認

受け皿を置く前に、何を確認しますか?

個人情報・案内文の事実性・広告表現の3つを、置く前に確認します。

  • 相手の名前や電話番号を、数えるためだけに控えない。電話番号や名前は個人情報にあたります。この点検は時間帯と件数だけで足ります
  • 案内文には、事実だけを書く。営業時間、予約ページの場所、折り返しの目安など、実際のとおりに書きます。「すぐ折り返します」など、守れない約束は書きません
  • 症状への効果や施術の効能を書かない。自動応答の文面も広告にあたることがあります。特に鍼灸は、載せてよい内容に法律上の決まりがあるため、迷うときは管轄の保健所などに確認します

⚠ 実際と違う印象を与える表示は、景品表示法で問題になることがあります。「当日予約OK」「24時間受付」のような言い方も、実際の運用に合わせて書きます。

地図で見つけてもらう部分はGoogleマップ集客(MEO)、予約や次回の案内を届ける部分はLINE(再来店)にまとめています。整体・鍼灸・美容サロンの全体の進め方はその他のウェルネス業種にあります。

ご相談の前に

取りこぼしの点検の、よくあるご質問

1週間のうちに、出られなかった連絡が少なかったらどうしますか?
少ない週は、取りこぼしが小さいというだけの結果です。受け皿を置く必要がないと分かること自体が、この点検の成果です。繁忙期や連休の前後など、連絡が増えやすい週にもう一度数えると、見落としを減らせます。
相手の電話番号や名前は書き留めたほうがよいですか?
この点検では書きません。時間帯・手段・折り返しまでの時間・予約になったかの4つで数えられます。電話番号や名前は個人情報にあたるため、数えるだけの目的で控えを増やさないほうが安全です。
施術中は、電話に出ないことにしてもよいですか?
施術中に手を止めないのは、受ける人への配慮でもあります。ただ、出ないままにするなら、そのあとどう折り返すか、または別の入り口へ案内できるかを決めておくと、取りこぼしが減るかもしれません。減るかどうかは、数えて確かめます。
ネット予約やLINEを入れれば、電話は減りますか?
減るかどうかは、院の患者層によって違います。この記事では、入れる前に、出られなかった連絡がどの時間帯に多いかを数えます。多い時間帯に1つだけ置いて、予約につながった割合が動くかを見ます。
自動応答の文面に書いてよいことは何ですか?
営業時間、予約ページへの案内、折り返しの目安などの事実だけを書きます。症状への効果や施術の効能に触れる言い方は避けます。鍼灸は、広告に載せてよい内容に法律上の決まりがあるため、迷うときは管轄の保健所などに確認します。
整体院と鍼灸院で、数え方は同じですか?
同じです。どちらも、施術中に手が離せず、連絡に出られない時間帯が生まれます。違いが出るのは、受け皿の置き方です。予約が前日・当日に入りやすい院は、当日の枠の案内を、回数券の通院が中心の院は、次回予約の案内を優先して置きます。

このページの根拠にした一次情報

この記事を書いた人

守屋 大地|Knotlas(ノットラス)代表

整体・鍼灸・美容サロンなど、通い続けてもらうお店のWeb集客を支援しています。Googleマップの口コミが集まる流れと、公式LINEでの予約・次の来店の案内を整えて、地図で見つけてもらってから、また来てもらうまでをつなぎます。公式LINEなど集客に使うシステムを自社で作っているので、中身と結果が画面で見えます。最終的には、オーナーご自身で集客が回る仕組みになるまで伴走します。 運営者情報

自院の取りこぼしから、受け皿の場所を一緒に決める

記録の取り方から整理し、受け皿を置く場所を決めるところまで、あわせてお伝えします。

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