飲食店・予約のキャンセル・最初の1手

飲食店で予約のキャンセルが
続くとき、直近10件を連絡のタイミングで
分けて最初の1手を決める方法

予約は入る。けれど、その何割かが来ない。足りないのは確認の回数ではなく、キャンセルがどの型で起きているかの見立てかもしれません。

先に結論。キャンセルへの手を増やす前に、直近10件のキャンセルを「前日までに連絡あり・当日に連絡あり・連絡なし」の3つに分けて数えます。いちばん多い型に手を1つだけ打ち、次の10件で同じ表を書き直します。型は自店の記録から決めるので、他店の数字や一般論に合わせません。

この記事は、予約が入ったあとの「来てもらう」段の話です。地図で見つけてもらう段は、MEOが上がらないときの切り分け方にまとめています。キャンセル料の金額や、価格の話には触れません。

原因の見立て

予約は入るのに、キャンセルが続くのはなぜですか?

キャンセルを1つにまとめて見ると、手が決まりません。連絡がいつあったかで、打つ手が分かれます。

キャンセルが続くと、予約のときに念押しを増やす、お客さまに電話をかけ直す、と手を広げたくなります。けれど、前日までに連絡をくれる人と、何の連絡もなく来ない人では、起きていることが違います。同じ手では、片方にしか効きません。

つまり、先に見るのはキャンセルの数ではなく、連絡のタイミングごとの件数です。そして、その件数は、予約台帳の直近10件を書き出せば、自店の記録から出せます。

キャンセルの型

キャンセルは、どんな型に分けますか?

連絡のタイミングで①前日までに連絡あり ②当日に連絡あり ③連絡なしの3つに分けます。

表の右の列が、各型で店ができることです。3つのうち、手を打つのは1つだけです。

型起きていること店ができること
①前日までに連絡ありお客さまの予定が変わっただけで、店への連絡は届いている空いた席を、キャンセル待ちを希望された人へ知らせる流れを作る
②当日に連絡あり直前に事情が変わった。連絡はあるが、席を埋め直す時間が短い連絡が来やすい窓口を、予約の確認に書いておく。当日の空きは、無理に埋めようとしない
③連絡なし忘れていた、または日付や時間を取り違えている可能性がある予約の前日に、確認の連絡を1通だけ置く

③の「取り違えている可能性」は、記録だけでは確かめられません。理由が分からない件は、分からないまま③に置きます。理由を決めつけて、お客さまを責める連絡をしません。

自店の予約の記録が、まだ書き出せないとき

予約台帳やレジの記録の見方から一緒に整理し、いちばん多い型を決めるところまでお手伝いします。

自店のキャンセルを、型に分けて一緒に整理する→

書き出し方

直近10件は、どう書き出しますか?

直近10件のキャンセルを、連絡のタイミングと人数の規模で表にします。

予約台帳から、直近のキャンセル10件を選びます。お客さまの名前は要りません。下の表の内容は読み方を示すための例です。

書き出す件連絡のタイミング人数の規模分かれば理由
1件目(例)前日少人数変更
2件目(例)当日少人数予定が合わなくなった
3件目(例)連絡なし少人数—
4件目(例)前日団体人数変更
5件目(例)連絡なし少人数—
6件目(例)連絡なし少人数—
7件目(例)当日少人数体調
8件目(例)前日少人数変更
9件目(例)連絡なし団体—
10件目(例)連絡なし少人数—

※ 表の内容は例で、実際の店の評価ではありません。

この例では、連絡なしが5件、前日が3件、当日が2件です。いちばん多いのは連絡なしなので、打つ手は「予約の前日に確認の連絡を1通」になります。団体は2件だけなので、この例では分けません。団体と少人数で型の出方が大きく違う店だけ、分けて書き出します。

打ち手

型が決まったあと、何から手を付けますか?

いちばん多い型に、手を1つだけ打ち、次の10件が出るまで形を変えません。

型が決まると、確認の文面も、送る時間帯も、予約の受け方も直したくなります。けれど、一度に変えると、キャンセルが減っても、どの変更が効いたのか分かりません。順番は次の通りです。

  1. 10件を3つの型に数える。同数のときは、席の数が大きい予約が多いほうを先にする
  2. いちばん多い型の手を1つだけ選ぶ。①ならキャンセル待ちの流れ、②なら連絡窓口の書き方、③なら前日の確認連絡
  3. その手を、次の10件が出るまで変えない。形を変えずに続ける
  4. 次の10件で、同じ表を書き直す。いちばん多い型が入れ替わったら、次の手に移る。変わらなければ、手の中身を見直す

⚠ 注意が2つあります。確認の連絡を届けられるのは、予約のときに連絡先を教えてくれたお客さまだけです。連絡先が分からない予約は、分けて数えます。もう1つ、この方法でキャンセルが減ると約束できるものはありません。この表は、最初に打つ手を決める材料を得るためのものです。

送る前の確認

連絡を送る前に、何を確認しますか?

連絡先の使い道・キャンセルの決まりの案内・言い方の3つを、送る前に確認します。

  • 連絡先は、予約のときに伝えた目的の範囲で使う。予約の確認に使うと伝えた連絡先を、別の案内に使い回しません
  • キャンセルの決まりは、実際のとおりに案内する。伝えていない決まりを後から持ち出さず、実際と違う内容を書きません
  • 来なかった事実だけを書き、責めない。予約の日時と、変更したいときの連絡先を伝える文面にします

地図で見つけてもらう部分はGoogleマップ集客(MEO)、来店したお客さまに知らせを届ける部分はLINE(再来店)にまとめています。来店のあとに2回目へつなぐ点検は飲食店で2回目の来店が増えないとき、常連の来店間隔から案内の日を決める方法に、飲食店の全体の進め方は飲食店の集客・運用にあります。

ご相談の前に

予約のキャンセルの点検の、よくあるご質問

何件分を書き出せばよいですか?
まず直近10件です。月に数件しかキャンセルが出ない店は、あるぶんだけで構いません。件数が少ないと1件の偏りで多い型が入れ替わるため、決めた1手は目安として扱い、件数が増えたら書き出し直します。
キャンセル料は取ったほうがよいですか?
この記事では扱いません。料金や取り決めを変える判断は、ここでは行いません。予約のときに店のキャンセルの決まりを伝えている場合は、実際のとおりに案内し、伝えていない決まりを後から持ち出さないようにします。
連絡なしのキャンセルは、お客さまに電話して確かめたほうがよいですか?
この方法では、予約の前日に確認の連絡を1通だけ置きます。当日に来ない人へ追いかけて連絡する運用は、この記事では扱いません。責める言い方は避け、予約の内容と、変更したい場合の連絡先だけを伝えます。
お客さまの連絡先は、どこまで使ってよいですか?
予約のときに伝えた目的の範囲にとどめます。予約の確認に使うと伝えていない連絡先を、新メニューの案内などへ使い回しません。
席が空いたときに、別のお客さまへ声をかけてもよいですか?
前日までに連絡があった型なら、キャンセル待ちを希望された人へ連絡する流れを作れます。希望を聞いていない人へ、空いたことを知らせる連絡はしません。
居酒屋でもカフェでも、同じ見方でよいですか?
同じ見方です。業態が違っても、連絡があったタイミングで型を分ければ、打つ手を選べます。ただし、団体の予約と少人数の予約でキャンセルの出方が大きく違う店は、分けて書き出します。

このページの根拠にした一次情報

この記事を書いた人

守屋 大地|Knotlas(ノットラス)代表

飲食店をはじめ、地域のお店のWeb集客を支援しています。Googleマップの口コミが集まる流れと、公式LINEでの新メニューや季節のご案内を整えて、地図で見つけてもらってから、また来てもらうまでをつなぎます。公式LINEなど集客に使うシステムを自社で作っているので、中身と結果が画面で見えます。最終的には、オーナーご自身で集客が回る仕組みになるまで伴走します。 運営者情報

自店のキャンセルを、型に分けて一緒に整理する

予約台帳やレジの記録の見方から整理し、いちばん多い型と最初の1手を決めるところまで、あわせてお伝えします。

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