工務店・外壁塗装・見積もり後の連絡
見積もりを 出したあと
返事が 来ないとき、
連絡する前に 4つの理由で 切り分ける方法
現地を見て、見積もりを出した。反応を待っているのに、返事が来ない。もう一度連絡するか、待つか。迷う前に、返事が来ない理由が4つのどれに近いかを分けておくと、次に聞くことが1つに決まります。
先に結論。返事がないことを「断られた」と読む前に、①比較している途中 ②見積もりの中身が伝わっていない ③時期や家族の相談待ち ④他社に決まったの4つに仮置きします。分からないものが一番多い理由を1つだけ選び、次の連絡で聞くことを1つに絞ります。同じ「見積もりの確認です」を繰り返しても、相手の返事は増えません。
この記事は、見積もりを出したあとの連絡の話です。見積もりの金額の決め方や、値引きの話には触れません。見積もりの前の段、事例ページの見直しは施工事例を載せても問い合わせが来ないとき、5つの疑問で点検する方法にまとめています。
原因の見立て
見積もりを 出したのに、 返事が 来ないのは なぜですか?
理由が1つに決まらないまま連絡すると、同じ確認を繰り返す連絡になりやすくなります。
外壁塗装やリフォームは、1社だけで決める人が多くありません。複数の会社に見積もりを頼み、金額だけでなく、工事の範囲や説明の分かりやすさを見比べます。見積もりを出したあと返事がないとき、相手はあなたの会社を「断った」のではなく、まだ比べている途中かもしれません。
ところが、返事がないと「断られたのだろう」と読んで連絡をやめるか、逆に「見積もりはご覧いただけましたか」を何度も送るか、どちらかになりがちです。前者は、決めきれていない人を逃します。後者は、同じ問いを繰り返すので、相手が答える理由を増やしません。
つまり、返事が来ないときに先に見るのは連絡の回数ではなく、いま相手がどの状態にいて、何が分かればその先へ進めるかです。
4つの理由
返事が 来ない 理由は、 どう 分けますか?
理由は、①比較中 ②中身が伝わっていない ③時期・相談待ち ④他社に決まったの4つに分けられます。
見積もりを出した案件1件ごとに、次の4つのどれに近いかを仮置きします。真ん中の列は、記録から読み取れる手がかり、右の列は、次の連絡で聞くことの例です。
| 理由 | 見分ける手がかり | 次の連絡で聞くこと(1つだけ) |
|---|---|---|
| ①比較している途中 | 「ほかの会社にも見てもらっている」と言われた/現地調査で他社の名前が出た | いつ頃までに決めたいか(決める時期を聞く) |
| ②見積もりの中身が伝わっていない | 質問が一度も来ない/見積書を送ったあと、その内容に触れる返事がない | 見積もりのうち、分かりにくい項目が1つでもあるか |
| ③時期・家族の相談待ち | 「家族と相談します」「来年の春を考えている」と言われた | 相談のあとに、こちらで用意できる資料はあるか |
| ④他社に決まった | 返事がないまま、約束した日を過ぎた/別の工事が始まる様子がある | (連絡は止める。差し支えなければ決め手を1つだけ伺う) |
手がかりが読み取れないものは、無理に当てはめず「不明」とします。不明の件数が多い理由こそ、次の連絡で最初に聞くことを決める材料になります。
見積もり後の連絡を、外から見てほしいとき
いま返事待ちの見積もりを数件伺いながら、4つの理由のどれに近いか、次に聞くことは何かを一緒に整理します。
返事待ちの見積もりを、4つの理由で一緒に整理する→記録のしかた
自社の 見積もりは、 どう 記録しますか?
直近の見積もりを5件選び、理由の仮置き・連絡した日・聞いたこと・答えを1行ずつ残します。
記録は表を1枚つくるだけです。縦に見積もり、横に4つの項目を並べ、書けないところは空けずに「不明」と書きます。
| 見積もり | 仮置きした理由 | 連絡した日 | 聞いたこと | 答え |
|---|---|---|---|---|
| 案件A(例) | ①比較中 | 提出の7日後 | いつ頃までに決めたいか | 来月中に決めたい |
| 案件B(例) | 不明 | 提出の7日後 | 分かりにくい項目はあるか | (返事なし) |
| 案件C(例) | ③相談待ち | 提出の10日後 | 相談後に用意できる資料はあるか | 日程の資料がほしい |
※ 表の内容は読み方を示すための例で、実際の案件ではありません。
付け終えたら、「不明」が一番多い行に注目します。「返事なし」が続く案件は、聞き方が相手に合っていないか、すでに④に当たっているかのどちらかです。3回続けて返事がなければ、連絡はそこで止めると、先に決めておきます。
打ち手
記録の あと、 何から 手を 付けますか?
不明が多い理由を1つだけ選び、次の連絡で聞くことを1つに絞ります。同時に2つは変えません。
記録をつけると、見積書の書き方も、連絡の時期も、直したくなる点が次々に見つかります。けれど、一度に全部変えると、返事が増えたときにどの変更が効いたのか分かりません。順番は次の通りです。
- 不明が一番多い理由を1つ選ぶ。同数なら、②(中身が伝わっていない)から。こちらの書き方で直せるのはここだからです
- 聞くことを、答えやすい質問1つに絞る。「ご検討状況はいかがですか」ではなく、「決める時期はいつ頃ですか」のように
- 連絡の日・聞いたこと・答えを、その日のうちに1行で残す。断る意思が出たら、その時点で連絡を止める
- 8週は、聞き方を変えない。工事は件数が少ないので、4週では判断できません。8週後に、不明が減ったか、どの理由が多いかを見て、見積書の書き方か連絡の時期を1つだけ直す
⚠ 注意が2つあります。返事が来ない理由は、相手に聞かないと確かめられません。ここで出した仮置きは、あくまで次に聞くことを決める材料です。もう1つ、この方法で受注が増えると約束できるものはありません。記録は、連絡のしかたを1つ決めるためのものです。
連絡する前の確認
連絡する 前に、 何を 確認しますか?
相手の断る意思・連絡先の使い道・記録の扱いの3つを、連絡の前に確認します。
- 断る意思が出たら、それ以上は勧めない。訪問による勧誘では、契約しない意思を示した人への再度の勧誘が法律で禁じられています。見積もり後の連絡でも、同じ考え方で止めます
- 連絡先は、見積もりのために聞いた範囲で使う。見積もりの依頼で受け取った電話番号やメールアドレスを、関係のない案内に流用しません。使い道は、見積もりを渡すときに一言伝えておきます
- 記録には、必要なことだけを書く。家族構成や収入の話など、見積もりに要らない個人の情報は書きません。記録を見る人も、案件の担当者に限ります
⚠ 「今だけ」「他の人も決めています」といった連絡で、決断を急がせません。事実でない期限や、実際と違う状況を伝える勧め方は、トラブルのもとになります。決める時期を聞くのは、相手の都合に合わせるためです。
見積もりの前に、地図から見つけてもらう部分はGoogleマップ集客(MEO)、検索で見つけてもらう部分は検索対策(SEO)にまとめています。工務店・外壁塗装の全体の進め方は工務店・外壁塗装の集客・運用にあります。
ご相談の前に
見積もり後の 連絡の、 よく ある ご質問
返事が来ないのは、断られたということですか?
見積もりを出してから、何日後に連絡すればよいですか?
何回まで連絡してよいですか?
値引きを提案して決めてもらうのは、よくないですか?
他社に決まったと分かったら、どうすればよいですか?
見積もりの件数が少なくても、記録する意味はありますか?
このページの根拠にした一次情報
- 消費者庁「特定商取引法ガイド」— 訪問販売における再勧誘の禁止など
- 個人情報保護委員会「個人情報保護法について」— 利用目的の特定・目的外利用の制限
この記事を書いた人
守屋 大地|Knotlas(ノットラス)代表
工務店・外壁塗装・リフォーム会社など、地域の工事店のWeb集客を支援しています。「地域名+工事の種類」で探す人に、Googleマップと施工事例で見つけてもらい、施主さまの口コミを集めて返す流れを整えます。集客に使うシステムを自社で作っているので、中身と結果が画面で見えます。最終的には、社長ご自身で集客が回る仕組みになるまで伴走します。 運営者情報
NEXT STEP
お店に当てはめて、
次の一手を考える。
記事の内容を自分のお店でどう実行するか。状況に合わせた優先順位からご相談いただけます。

